西洋ハーブは、いわゆる民間療法として昔からヨーロッパを中心に活用されてきたという経緯があります。古くから裏づけされた薬効があったわけですが、近年では、それを「薬(薬品)」として活用する動きが広まっているようです。
実際には
”欧州では風邪薬や胃腸薬、血液循環の改善薬など、西洋ハーブを使った多様な効能の大衆薬が広く流通している。処方箋が必要な医療用医薬品も含め、ドイツでは薬局で販売する医薬品の2割を西洋ハーブ薬が占める。”
と書かれているように、ヨーロッパではハーブを原料とする薬はたくさん出ているようです。このたび日本でも大衆薬としての販売が行われるそうです。
・プレフェミン
婦人科疾患の治療に伝統的に使用されているチェストツリーの果実を使った薬。月経前症候群(PMS)治療薬。
・アンチスタックス
ブドウ葉から抽出された天然成分を有効成分とする、西洋ハーブ医薬品。足のむくみで悩んでいる方に、その原因に体の内側から 直接働きかける「内服薬」
・コルペルミン
IBD(炎症性腸疾患)治療剤およびIBS(過敏性腸症候群)治療剤。ペパーミントを利用したお薬です。
ハーブは、特定の疾患に対する強い薬効というよりも予防的な効果が期待されます。
こうした西洋ハーブ医薬品が普及し、病気になる前のケアの大切さの認識が進むといいなぁと思います。
また、それに伴い、各種ハーブティー文化というものが日本に根付けばなおよいと考えています。ちなみに、ハーブティーは薬じゃないので薬効等は謳えませんが、こうした健康効果はあります。
たとえば、上で挙げたPMS(月経前症候群)に関するハーブについては「生理痛を緩和・改善するハーブティーとブレンドレシピ」などでも紹介されている通り、様々な事例があるわけです。
コルペルミンなどはペパーミントオイルがベースですので、自宅に植えているミントをティーとして常用すれば一定の効果も見込めるはずです。